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歌舞伎鑑賞会

6月18日(土)、毎年恒例となっている歌舞伎鑑賞会が開催されました。今年もお隣の国際ロータリー第2590地区(横浜・川崎地区)と合同で国立劇場にて鑑賞いたしました。

今回の演目は、歌舞伎十八番の「毛抜(けぬき)」でしたが、開演に先立ち、坂東亀三郎氏による歌舞伎の「教室」がありました。
その中では、歌舞伎の舞台や音楽、大道具、小道具などの説明がありました。坂東亀三郎氏は、「歌舞伎はつまらないというイメージを持つかもしれないが、本当に面白みのないものだったら、400年も続いてこなかった」とお話されましたが、まさにその通りだと思います。
「教室」の内容は実に豊富で、一般の方から2名の代表者を選び、その方々に実際に大道具や小道具を使った「演技」をしてもらうというものもありました。実際に歌舞伎の中で使われている刀を手にとり、ポーズを決めることは、なかなか普段はできないことです。また、そうした道具にもいろいろと工夫が凝らされていて、道具の大きさによって役柄を強調させたり、激しい戦いのシーンでは重い鉄の刀ではなく、木でできた軽い刀を使ったりするなどという説明もありました。
かなり興味深い小道具では、泣いている赤子の人形についている紐を引っ張ることによって急にお地蔵さまに変わるものや、紐を引くとあたかも生きているかのごとく踊りだす魚などもありました。

「教室」のあとは、いよいよ、「毛抜」の開演です。
話の内容は、粂寺弾正(くめでらだんじょう)という正義の男が、悪党たちの陰謀を見破ってお家を守るという一幕でした。 この作品で驚くべきところは、1742年に市川団十郎によって初演された長い歴史を持つにも関わらず、ヒロインの髪の毛が逆立つ病気の原因が磁石であるという、実に科学的なトリックが取り入れられている点です。粂寺弾正が、銀製のキセルは動かないのに鉄製の毛抜きが宙に浮くことから、天井裏に磁石が隠されていることを見破るシーンは、実に気持ちのいいものでした。
ところで、テレビとは違い、歌舞伎にはズームインをする手法がありませんので、手のひらサイズの毛抜では、観客からはまったく見えません。そこでこの作品では、観客から見えやすいように、通常の数倍から数十倍もある毛抜を2本ほど用意するといった工夫がなされていました。実によく考えられた表現手法だと寒心いたしました。

今回の「毛抜」はとてもユーモアに富んでいて、伝統的な日本語に慣れ親しんでいない人にとっても、とても見やすかったと思います。学生の中には事前に配られた台本を片手に、一生懸命ストーリーを追っていた人もいました。少しでも理解を深めようと努力する姿勢は、非常に頼もしかったです。
歌舞伎は、意外なほど体を大きく使う動作が多いため、言葉がよく理解できない来日学生でも、だいたいの意味は理解できたようです。

最後になりましたが、今回、歌舞伎鑑賞会を主催してくださったロータリアンの方々、本当にどうもありがとうございました。

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